既卒になった時に読みたい就職活動の進め方ナビ

採用担当者に履歴書のウソがばれた時のリスク

既卒の就職活動で悩ましいのが、「人に言いたくないこと」「できれば誤魔化したいこと」などです。
例えば、「実は新卒で数日間働いたが、すぐにやめてしまった。」といった情報です。

採用担当者は履歴書の嘘をどこまで見抜くことができるのでしょうか?また、履歴書の嘘がバレた時のリスクはどうなるのでしょうか?
今回はその部分について触れたいと思います。

履歴書の嘘がはリスクと合わない

履歴書の嘘が100%バレるかというと、バレないこともあります。
実際、そうした検証をもされていますし、バレずに内定が出ることもあります。

ただ、いつもお話ししているのはそれは「リスク」に合うか?という問題です。
個人的には、嘘がバレた時のリスクが非常に大きいと考えています。

例えば、職歴を偽っていたことが発覚した場合は内定が取り消しの理由になります。
時々、「バレないから大丈夫」という方もいますが、入社後に発覚した場合はその会社の中でのキャリアアップはかなりマイナスになるケースが考えられます。また、重大な嘘だった場合には、最悪の場合「懲戒解雇」の可能性もあります。仮に懲戒解雇になった場合は、その後の転職活動でもかなり不利になります。
もちろん、嘘がバレた時の対応は企業によって異なりますが、信用を失うという意味では大きなマイナスです。

自己PRや志望動機で自分を良く見せることは当然あると思います、
しかし、学歴、職歴、資格などを偽った場合は、詐称に取られることもあります。

履歴書のウソのバレ方

以前の記事に「履歴書のウソの見抜き方」という面白い記事が出ていました。記事を書いている飯島 勲さんは小泉元首相の下でメディアリリースの上手さや、官僚の身辺調査で有名な方です。観点も含めてすごく面白いので以下に引用します。

『採用する側としては、直近の職場は別として、それ以前についてチェックしようと思うとそう簡単ではありません。結局、その履歴書の内容を前提に「字がきれいで几帳面そうだ」などといったことを判断材料にして、その場の雰囲気で採用するのが現状です。そこで、私ならどうするか。まず履歴書を提出してもらうまでは同じ。次に、それを受け取った後で、こう指示を出すのです。
「次の面接までに社会保険事務所に行って、年金記録台帳のコピーをもらってきてください」。
持ってきてもらった記録を見れば、過去の職歴は一目瞭然です。実際には1~2年ごとに会社を変わり、過去に5回も6回も転職していたとわかれば、仕事に対する姿勢に疑問符がつきます。』

どんな時にバレるのか

実は職務経歴の嘘は非常にバレやすいです。表題の記事にも書かれていますが、国の記録として残っているためです。
特に採用担当者が入社後の手続きをする時にバレるケースが多いです。
「年金手帳」「雇用保険」です。入社時に提出する年金手帳の加入履歴から発覚することもありますし、「雇用保険被保険者証」からは、これまでの職歴がわかります。

資格については、取得の証明書を提出することを面接後に求められたりするケースがあります。「証明書を紛失した」ということで誤魔化すこともできなくはないですがかなり苦しいいいわけでしょう。

懲戒解雇は、離職票もしくは、退職証明書を提出した時にバレます。また、同業種間では噂が回ることも多く思わぬところからバレることもあるようです。「前職に問い合わせて」ということでバレることは基本ありません。基本的に問い合わせはプライバシーの侵害にあたるためできません。仮に何も知らずに問い合わせをしたとしても個人情報厳しい昨今では企業が社員の個人情報を電話で話すことはあまり考えられません。しかし、同業種間では人事同士が知り合いであることも多く、問い合わせではない形でバレることがあります。

実は履歴書からは真偽は分からない

ここまで読まれた方はあれれ?と思った人もいらっしゃると思います。
実は履歴書をだけでは、経歴の「真偽」はほとんど分からないんです。なので、何かのきっかけで確かめない限りは嘘はバレません。

だからと言って、ウソを奨励はしません。「正直に話そう。ポジティブに」というのが私の基本スタンスです。
といってもどうしようもない事もあるので「基本」的にです。

ここで、ポイントになってくるのは「真偽は分からない」では何を見るか?
今回の記事のように、採用する側がウソを見抜こうと思った場合にはかなりの確認が必要です。
中途採用の場合や中小企業の場合には特にそんな時間が無いケースも大いにあります。
そのため、事実確認をするということは別にして、面接の中で「言葉が信用できる」かどうかが評価軸の一つになってきます。

例えば、既卒・第二新卒の就職活動では「何をしていたか?」「ブランクの理由」などを企業は気にします。
しっかりした内容を話していたつもりでも、本人の話した内容に矛盾点や誤魔化しを感じてしまうと、採用担当者は信用できなくなってしまいます。

面接官から信頼されるポイント 弱点もあえて話す

いつも面接のアドバイスの時には言うのですが、
「適度にマイナス部分を『自分から』話す」というのは突っ込まれないポイントです。
完璧で欠点のない人間はそうそういません。自分のマイナス部分を全部隠そうとすることで、変に疑われていろいろチェックされることもあります。
ちょっとぐらいは弱点を見せることも実は大切なのです。

面接を受ける側からすると「自分をアピールする」ことが重要になりがちです。しかし、面接官は相手の良いところだけでなく、「採用するリスク」も知りたいと考えます。
そのため、「アピールだけでなく、良い悪い両面を含めたその人」を見ます。

生活習慣にも意識する

もうひとつ良く注目されるのが「生活習慣」です。

先ほど引用した飯島 勲さんの記事のつづきです。

『靴や鞄も、人を見分ける手がかりになります。大切に使いこなしてきたか否か、
その差が端的に出るものだからです。持ち主の性格がわかります。たとえば靴。一見同じような古靴でも、大切に履いて古くなったものなのか、単にズボラで履き潰した古靴なのか、観察すればわかるものです。日頃きちんと手入れをしていて古くなった靴と、そうでない靴とでは、同じ古靴でも汚れ具合が違います。
鞄も、その人物が飽きやすい性格なのかどうかを示す一つのバロメーターだと、私は感じています。本当に使いこなした鞄を見ると、粘り強く努力するタイプだろうと想像できます。』

靴やカバンもそうですし、挨拶なんかも当てはまります。生活習慣は無意識に本人の地が出やすい部分です。
パッと見たときの服装や清潔感、挨拶などは日ごろからの生活態度が浮かび上がってきます。
そうすると、面接では見えないようなその人の性格が見えることがあります。

靴やカバンについては新卒・既卒の就職活動ではそれほど差が出ません。
が……それでも見ていると、カバンの中の書類のしまい方や服装に出ていたりしています。
(夏だとシャツの襟が黄ばんでいたり、爪が伸びていたり……)
また、挨拶でも結構出ます。

対策は普段の意識が大切ですが、
「シャツ」「ネクタイ」「靴」「爪」「髪型」といった部分はエチケットとして
勉強しておくだけでも大分変わってきますよ。本を一冊読んでみるだけでも良いです。

また「ありがとうございます」を上手に言えるようになるのも好印象の秘訣です。

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