既卒になった時に読みたい就職活動の進め方ナビ

就職氷河期世代の就職支援に関しまして

キャリアコンサルタントの松田です。今後、既卒者支援の枠とは少し異なる部分がありますが、就職氷河期世代の方を対象とした就職支援に関する情報を集中的に掲載をしていこうと思います。

・私は対象になるのかな?
・実際どんなサービスがあるの?

など、疑問点が多いかと思いますが随時情報を収集しながら掲載をしていこうと思います。

なぜ、就職氷河期世代なのか?

就職氷河期世代の特集を組む理由は、これから3年間が該当者にとってチャンスになるためです。

政府が2019年の「経済財政運営と改革の基本方針」の中に、就職氷河期世代(30代半ば〜40代半ば)の正規雇用者数を3年で30万人増やすという数値目標を盛りこみました。これにより、これから少なくとも3年間は就職氷河期世代に向けた施策や取り組みが行われることを意味しています。
参考 就職氷河期支援施策の取組について内閣府

どんな人が対象になるの?

就職氷河期世代とは主にバブル崩壊後(1993年〜2004年ごろ)やリーマンショック後(2008〜2010年ごろ)の時期に就職活動をした世代をさします。特に大卒でバブル崩壊後の2000年後に就職活動をした世代は今のような就活生が守られる環境がなく、ずいぶんとひどい企業の対応が横行しました。

・卒業直前の2月になって内定取り消し
・入社後に全く違う部署での配属(内勤と聞いていたが飛び込み営業など)

などです。規制緩和などの影響もあり、新卒採用を行う企業は少なく卒業後に非正規雇用の道を選ばざるえない人が続出しました。

一方でリーマンショックは就職氷河期とは広義で違うと考えますが、同じく就職環境の急激な冷え込みの影響を受けた世代です。この時は、直前までが新卒生にとっては就活バブルと言われていたほど売り手市場であったこともあり、リーマンショク前後のギャップに苦悩する人が多く出ました。

結果的に、正社員として働くことを希望しながらもなかなか正社員へのシフトができていない人が多数存在します。

今後予想される就職氷河期世代への支援策

就職氷河期世代に対して今後予測される支援策は大きく3つの方向性があると考えられます。

1、公的機関での就職相談体制や人材育成プログラムの整備
2、正規雇用した企業への助成金の見直し
3、民間事業者への委託

参考 就職氷河期世代支援プログラムの概要内閣府

具体的には以下の情報が発信されています。

1、公的機関での就職相談体制や人材育成プログラムの整備

こちらについては、主にハローワークでの体制を整えることだと考えられます。

・支援対象者が相談窓口を利用する流れづくり
・ハローワークに専門窓口を設置、専門担当者のチーム制によるきめ細かな伴走型支援
・地方自治体の無料職業紹介事業を活用したマッチングの仕組みを横展開

ということが記載されていますので、就職氷河期世代が受けやすい求人などがピックアップされたり、
事前事後の面談や能力開発の支援を行うことが予想されます。

予測ですが、「社会人向け即戦力になる研修プログラム」「就職支援プログラム」は充実するでしょう。社会人向けインターンシッププログラムも出てくると考えています。これは、ブランクのある方にとっては事前に研修を体験ができるので非常にありがたい話です。

2、正規雇用した企業への助成金の見直し

助成金の見直しは、主に企業側の採用枠を広げるための施策です。
「採用枠はあるけれど大丈夫かな?」と、受け入れに不安になる企業も多数あります。
こちらは、入社後の研修費用の負担や正社員採用をした時の助成金などさまざまな形が予想されます。

・採用選考を兼ねた「社会人インターンシップ」の推進
・各種助成金の見直し等による企業のインセンティブ強化

と書かれています。

過去には、社会人インターンシップを受け入れた企業に「研修費」、求職者には「日当」が支払われた助成金もありました。(わかりやすく表現を変えています)このプログラムは非常に現場で支援する側から見たときによいプログラムだったと感じているのですが、悪用する企業がでていたたため批判も相次ぎました。

過去に二回のノウハウもあるはずなので、個人的には、求職者と企業にとってプラスになる助成金制度にと祈っています。

3、民間事業者への委託

こちらは、人材会社や広告会社を活用した就活支援だと考えられます。

就職相談、教育訓練・職場実習、採用・定着の全段階について専門ノウハウを委託すると書かれていますので、さまざまなタイプの委託が考えられます。「成果連動型の業務委託」であることを考えると、実際に採用が決まった数で支払われていくかもしれません。

就職氷河期世代の就活で注意すること

過去の2回の支援から考えられるのは、よい取り組みと助成金の悪用が混在することです。

私がこれまで関わってプログラムでも「本当に素晴らしい!」と思えるものがある反面、形だけの研修であったり、中身のない就労体験を提供する企業もありました。

そのため、本当にためになるプログラムの見極めが必要になると考えています。
既卒ナビでは、今後こうした情報にアンテナを張り発信をしていきます。

2019.10 松田剛典