既卒になった時に読みたい就職活動の進め方ナビ

体験談(8)研究者志望から進路変更した人の場合

既卒者の中には研究者を目指していたけど、何かしらの事情で進路変更をしなければいけない人もいるのではないでしょうか?

今回、大学院卒業後に企業に就職した人にインタビューしました。
既卒の就職活動の参考にしてくださいね。

■名前:F.Hさん
■大学:2006年大学院卒(文学研究科)

法人営業を経て、インタビュー時は採用担当と新規事業推進担当をしていらっしゃいました。

文学研究者を目指していた学生時代

ー学生時代のことを教えてください

学生時代は考古学を専攻していました。もともと研究者になるつもりでいたため、学部3~4年、修士1~2年は就職活動に一切関わることなく海外実習と研究、サークル活動に明け暮れていました。

大学院2年の秋、家庭の事情で学業を続けていくことが難しいことが分かり、文系研究者としての将来にも不安を覚えていたこともあり就職を決意。
まずは修士論文を書き上げ、翌年1月から就職活動を開始することとなりました。

進路選択で悩んだこと

ー進路選択で悩んだことは何ですか?

一番悩んだことは、学部生時代に就職活動をしなかったため、どのような業界があり、専門職以外に自分が何になりたいか、何ができるのかがわからない、ということです。

実際に働いている人の話を聞こうにも、付き合いのある社会人は大学の先生ばかりでいわゆる「勤め人」は一人としていませんでした。

このような自分自身を顧みて「自分は社会に出て働くことができるのか?」と疑問に思い悩むことになりました。

就職活動は人材サービス会社に登録して進める

ー就職活動はどのように進めたのですか?

当初は1年かけて就職活動をするつもりでしたので、大学院2年時の1月に「第2新卒」をキーワードとしていた人材紹介サービスに登録して会社探しをすることにしました。

登録してすぐにそのサービス運営企業の営業の方から連絡をいただき、「今からでも今年の4月に入社できる会社があるけど受けてみない?」と言われ応募したのが今の会社です。

髪はぼさぼさでスーツは着慣れていない、履歴書も満足に書けない私を担当営業の方は根気強く指導してくださいました。
そのお蔭で、今の会社の面接にこぎつけることができました。

面接では、「この会社を落ちればもう後はない」と必要以上に気負ってしまい、志望動機を(嘘ではないのですが)結構作り込んだ履歴書そのままを答えてしまいました。

志望動機を話し終えたところ、面接官から言われた一言が「もっと本音で話しようや」。

その言葉を聞いた瞬間、「ああ、もうダメだな。。。」と思い、せっかくだから全部話してしまえ!と腹をくくりました。そして、家庭の事情や将来への不安という私の「本音」を、その面接官と一緒に1時間以上話し合いました。

結果は面接に受かり、現在の会社に入社することになりました。

ーこの経験から言えることは何でしょうか?

採用担当の立場で当時の私を思い返してみると、以下のようなポイントがあるように思います。

・既卒者や私のような中途半端な立場であってもあきらめなければ就職できる。

・学生の立場で言う「建前」は、経験に勝る社会人にはすぐに見抜かれる。

・文章に書いてあるような「建前」よりも「本音(素直な気持ち)」を伝えたほうが、文章ではわからない自分自身の性格や特性を面接官に理解させることができる。
つまりは、自社に合う/合わないを判断する明確な材料を相手に提供できる。

2点目によってもちろん不採用になることもありますが、入社後「気持ちよく」「長く」会社で働こうとしたときには、この「合う/合わない」はとても大切なことだと思います。

入社当時はギャップに苦しむ

ー入社してからはどんな仕事をしていたのですか?

入社後3か月の研修を経て営業部に配属されました。
そしてここで、私は大きな、そして基本的な壁にぶつかることになりました。

「営業とはどういう仕事をするのか?」ということが全く分かっていなかったのです。

アポイントの取り方もメールの書き方も訪問時に何を話すのかも何もかも、です。

本来、就職活動の中で社会人と直接話をする中で理解できるはずの「職業に対するイメージ」や「実際の仕事内容」を、ほとんど省略して入社したことが原因だと思います。

そして、日々「そんなこともわからないの?」と先輩に呆れられながらも、上司や担当するお客様に仕事のやり方を教わり、少しずつ営業としてのスキルを身に付けていきました。

しかし、ほかの人よりも仕事のスピードが上がらず、1年目は残業の毎日と休日出勤でした。
正直言って何度も辞めようかと思いました。

ーそれでも辞めなかったのはなぜですか?

それでも辞めなかったのは、2年目になり後輩ができたこと、またその当時社内で「採用プロジェクト」が発足したことが大きかったですね。

採用プロジェクトとは、当時うまくいっていなかった自社の採用活動を若手社員中心で見直し改革していこうと立ち上がったプロジェクトのことです。

後輩ができたことで「自分が手本にならなきゃ」という思いが生まれ、自分自身の営業活動に対するモチベーションが高くなりました。

さらに採用プロジェクトを通じて、「この会社を良くしていきたい!」という気持ちが出てきました。
採用プロジェクトを担当して1年経ち入社3年目になったころには、面倒を見る後輩の数も増え「教育」というものにも興味が出てきました。

その結果として、「将来はこの会社の採用教育担当をやりたい」という目標を持つことができました。

ーこれまでの経験から既卒者の方にお伝えしたいことは何ですか?

私が就職してから3年目までを振り返った上で、みなさんにお伝えしたいことはこのようなことです。

・「職業に対するイメージ」や「実際の仕事内容」は、たくさんの社会人と直接会って話をする中で理解できるもの
既卒者であっても手間を惜しまず、積極的に社会人に会いに行こう。仕事を始めてからのギャップを無くすことができます。

・会社に入ってからでも明確な目標はできる。
入社後に自分の意にそぐわない仕事をすることになっても、まずは目の前の仕事に取り組んでみる。意外と将来役に立つことが多くあるはずです。すぐに辞めないこと。

現在私は自社の人事採用担当として、自社の採用活動を行う一方で既卒者のみなさんや学生のみなさんを始め「就職」や「採用」に関わる多くの方々とお話しする機会があります。

その中で思うことは、「直接顔を合わせることの大切さ」です。
インターネットや書類だけ、面接という特殊な空間で短時間話をするだけ、ではわからないその人やその会社の魅力は、直接会って話をする中でわかってくるということを実感しています。

ですので、これから就職活動を始める方、すでに就職活動を続けている方には、積極的にOB・OG訪問をしていただきたいと思いますし、OB・OGでなくても、何かしらの機会に社会人と会って話をする機会を作ってもらいたいと思います。

※取材時の内容を加筆修正しています

まとめ

今回の方は人材紹介会社を利用して就職活動をしたとのことでした。
応募書類の書き方や面接対策までしてくれる人材紹介会社もあるので、一人では不安という方にはおすすめです。

既卒におすすめの人材紹介会社はこちらの記事にまとめました。
>>【2020年版】既卒におすすめの厳選就職サイト・エージェント10社

また、職業イメージをはっきりさせたり、仕事内容を理解するためには、直接人に会いにいくことも1つですね。ハローワークや人材紹介会社が主催する合同企業説明会に参加して、会社の人に会いにいくこともできますよ。

できることから1つずつ進めていきましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。